2002年09月22日 掃除・整頓

_ [diary] 停電とサーバのお守り

午後から学科の建物が停電になるということで、サーバのシャットダウン処理をするために大学へ。誰も使っていないような共用マシンやクラスタなどで、かなりの台数がある中で、いちいち telnet しては shutdown していくのは大変です……。さすがにクラスタ相手では expect のスクリプトが用意してありますが、研究室のマシンをまとめて落とすスクリプトも書いた方が便利かも……。

落としたら落としたで、停電から復旧後に再起動をしないといけないわけで。無事に明かりが点くようになってからぷちぷち電源を入れていって見たところ、2台ほど立ち上がらなくて困ってみたり(^^;一台はデバッグモード(?)でなんとか立ち上がりましたけど、もう一台はどうするんでしょう……。

_ [diary] ネットワーク整理

今日は4時間以上も停電だったので、その間に学科の基幹ネットワーク周りを少し整理しようという話になっていました。

そして、何年片づけていないんだろう……という魔のサーバ室へ。部屋の真ん中には一昔前の並列計算機が分厚いパーティーション状態で横断し、床にはもう使わない UPS のバッテリーが重量感たっぷりに鎮座し、壁にはどこからともなくやってきている光ファイバーやら ATM やらのぶっといケーブルが何本も……。そして、当たり前のようにケーブルがあちこちで複雑に空間居合い、ひたすら汚れまくっている室内なのでした(^^;

この機会を逃したら今後何年もこのままなのは間違いない、という共通認識の元、各研究室の管理者が20人くらい集まって徹底的に片づけたところ、最終的には見違えるように綺麗になりました。生きている線しか床下を這っていないというのがこんなに素晴らしいものだったとは!!(爆)

2度と使わなさそうな古いケーブルやら UPS やらサーバやらは皆捨てることに。さようなら・・・

_ [diary] 停電の楽しみ方

学科幹線のサーバ室の片づけが終わったあと、電気の復旧までまだ時間があったため、しばらく停電を楽しんでいました。地下とかに潜ると若干日光が差し込んでくるものの、本当に暗くて楽しい気分です。携帯のバックライトで十分に活動できる世界を堪能してきました(笑)。

でも、いきなり電気が来て部屋の電灯が復活すると、まぶしすぎてまぶしすぎて、拷問かと思いましたです……。

あと、停電があると、UPS がぴーぴー鳴くんですよね……。残り10分くらいで力つきた UPS 、本当に惜しかったです。あとちょっとで停電を乗り切れたのに……。ただ、消し忘れられていた PC クラスタ2山を支えながら4時間も保ったのはさすがといわざるをえません。

_ [book:review] 富永浩史「AVION II 〜最後の竜騎士〜」富士見ファンタジア文庫

買うかどうかさんざん迷ったあげく帯の煽りが気になって買ってしまった1巻目の続編。1巻目は「売れたら続編を出そうかな」という作りの終わり方でしたが、無事に売れたようで何よりです(^^;

ちょっぴり魔法が残っている近代ヨーロッパ風の世界で複葉機などのレトロな飛行機を乗り回して空中戦やらなにやら、というお話です。

空戦のアクションシーンも躍動感がありますし、キャラの内面もいろいろな形で描いており、バランスのとれた作品だと感じました。ただ、いまいちぬきんでてこれ、というものも無いんですけどね……。

ちなみに、ヒロインをサポートする魅力的な男性キャラが非常に多いのですが、複葉機ものというジャンルと、女性向けというジャンルはあまり重なりそうにもないので、かなりターゲット層がばらついているような〜。大丈夫なのでしょうか。

_ [book:review] 上遠野浩平「あなたは虚人と星に舞う」デュアル文庫

上遠野先生のデュアル文庫でのシリーズの最新作。

あいかわらず、このシリーズは微妙な線の上を行っていますね・・・。「胡蝶の夢」ネタの作品は特にショートショートを中心に数多くあるわけですが、一発ネタで終わることが大半なんですよね。それが物語の中核に居座りながら、シリーズものとして手を変え品を変え設定として居続けるのはかなり異例なのではないかと思います。だいたい、この手の読者の現実の確実性を揺るがすようなネタを続けることは読者から好まれないはずなのですが……。

でも、上遠野先生の作品となると、もともと持っている先生の色と混ざり合って、独特の世界を築き上げるんですよね。不思議なものです。

ただ、さすがにちょっとこのネタは食傷気味かなぁ……。

_ [book:review] 神代創「パートタイムプリンセス」MF文庫J

封鎖銀河とは関係なさそうな神代先生の新刊です。とりあえず、先生的には「馬」が飛ぶ作品、なのでしょうか(^^;

う〜ん、具体的にどこが良かったとは言えないのですが、僕のフィーリングには合う作品でした。これも売れれば続編、という感じのようですので、ぜひ売れて欲しいものです。

ちなみに、この作品はライト指向のようで、主人公はあんまり悩みません(^^;立ちふさがる兵士を殺したときは1ページだけ悩みましたが、それだけでした。さすがに何も書かずにはすませられなかったのは神代先生らしいかな、と苦笑してみたり。