2002年10月11日

_ [misc] 試験電波……発射中?

午前4時過ぎにフジテレビに合わせたところ、カラーバーをバックに「試験電波発射中」の文字が……。発射ですか!?

と思ったら、無線局運用規則の第139条で[試験電波の発射]という名目でかかれているらしいですね。

ふむふむ。

ちなみに、同じページに書いてある138条の2も興味深いですね。

デジタル衛星放送などで定期的に局名のアイキャッチ(?)が出るのはこれのためだったんですか。なるほど〜。

_ [diary] 授業

今日はユーザインタフェイスの授業があったので出ないわけにも行かず大学へ。論文を読んで発表する形式らしいです。とりあえず、制約描画で状態遷移図の自動描画関係の話をリクエストしてみたり。もろ自分のためですが(笑)。

今日は基礎の基礎で Affordance という概念などについて説明していました。affordance 自体は当たり前の話なのですが、概念に名前を付けることによりその概念が存在することを認識できるようになるわけです。アフォーダンスしてくれるような UI を意識して設計することが大事なのは間違いないですので僕も心しておかないと。UI と機能の mapping がはっきりしていて、操作に対して feedback があり、できれば物の物理的形状などの constraint により悩むことなく使用できる道具が理想です。ソフトウェアでは constraint はなかなか難しいですが(^^;

_ [review:book] 青木智彦「キディ・グレイドPr.1」角川スニーカー文庫

本屋に平積みになっていたキディ・グレイドの小説を1・2巻まとめて買ってみました。ノベライズはもうかなり前から出ていたんですね〜。もう少し早くアニメ化が実現していたら「ナジカみたい」と言われなくてすんだんでしょうが(^^;

_ [review:book] 青木智彦「キディ・グレイドPr.2」角川スニーカー文庫

内容的には、テレビシリーズに先駆けて世界観を紹介する、という目的を十二分に達成しているものでした。やっぱり、宇宙ものはいいですね〜。ちょっと特殊能力に節操がないのが玉に瑕ですが、そこはそこ、お話と割り切って読んでしまえば大した問題じゃありません。ええ。念力で瞬時に準光速まで加速したり平気でやる人たちに対して、エネルギー保存則ってどうなっているんだろうとかそういう野暮なことはいいっこなしです。

主人公二人以外のキャラの書き込みがちょっと甘いかとは思いましたが、冒険活劇としては及第点でしょう。続編が楽しみです(^^)

_ [review:book] 大場惑「ほしのこえ」MF文庫J

数日前に読んだのですが、書き忘れていたのでついでに。BSフジでやっていた映像版の「ほしのこえ」がよかったので、文庫版も買ってみました。

30分弱の映像には断片的な情報としてしか入っていなかった背景世界をしっかり補完しており、ちゃんと二人の結末までを描いていて、素晴らしいノベライズでした。読んで良かったです。ただ、「ここにいるよ」はやっぱり……。

しかし、あの濃縮された25分間の中に小説1冊分の世界がしっかり詰め込まれていたわけで、そう考えてみると「一人で制作したアニメーション」ということを抜きにして評価しても素晴らしい作品ですよね。映像も綺麗でしたし。CG技術が発達していることを抜きにしても、脱帽です。

それにしても、新海さんはもう「ほしのこえ」は過去の作品として扱っているはずなのに、謎が未だに残りっぱなしなのはどうしてでしょう……。含みがあった方が世界観に奥行きが出るから?それとも……?